令和4年度取組事例集

取組団体


ごみエコピクニック実行委員会
代表者 岩橋 光善さん


取組名称


「ごみエコピクニック」


取組の概要

 15年来続けて来たごみエコピクニックは、東日本大震災の影響で6年間中止を余儀なくされていました。これまで、ごみ減量の啓もう・啓発活動を行政主導で行なって来ましたが、なかなかルールは浸透せず、廃棄物が増大していました。こうした背景から、市民参加型ごみエコピクニックの活動再開の声が、市民有志とごみエコピクニック実行委員会から上がり、本取組において、「ごみのないまちづくり」の理念を実践することになりました。


取組の様子

 8月にごみエコピクニック実行委員会を設立し、当日まで会議を5回開催しました。会議ではピクニックの企画を立案し、役割分担と現場状況の把握を行なったほか、取組周知のためのチラシ作成を行いました。

 11月6日に県立東ヶ丘公園で市民参加型エコ活動「ごみエコピクニック」を5コースに分けて実施しました。市民の方に気軽に参加していただくことができ、新型コロナウイルス感染症の影響で引きこもりがちになっていた皆さんが、外に出るきっかけにもなりました。当日は好天に恵まれ、広大な公園でごみを拾いながら、紅葉を楽しむことできました。参加者は106名で、若い世代や家族連れが多く参加しました。これまでの活動では高齢者が多い傾向にありましたが、若い世代でのゴミやエコロジーに関する意識の変化を感じることができました。取組は同月11日に福島民報社で紹介されました。実行委員会での円滑なコミュニケーションも会を成功に導く要因となりました。

実施者の声

 私たちの活動はごみ減量と資源化ですが、参加者の多くがすでにごみ減量を推進していることが分かりました。行政と共にこうした輪を広げていきたいと考えています。また、SDGsを意識していませんでしたが、「住み続けられるまちづくり」「陸の豊かさも守ろう」「パートナーシップで目的を達成しよう」「つくる責任、つかう責任」については結果的に効果を得ることができました。

参加者の声

「紅葉が美しく、広い公園を散策しながらごみを拾うことが子供に良い体験となりました」

「南相馬市に、これほど行き届いた自然公園があることを知りました」

「改めて、南相馬市の廃棄物が他市町村より多いことを知り、市民一人ひとりの意識が大切だと感じました」