令和元年度年度取組事例集

取組団体


チクチクひろば
代表者 阿部 真弓さん


取組名称


編物・パッチワーク・フラワーアレンジメント教室


取組の概要

 被災者があつまりやすい、いわき市の会議室と常陸太田市の公民館において、福島県出身の講師による編み物、パッチワーク、フラワーアレンジメントの教室を開催しました。取組を通して、被災者同士が手を携え、福島や仲間たちとのつながりを創出することの重要性を感じました。また、被災者同士の交流のみならず、地域の方々との関係性も深まり新たなコミュニティが誕生しています。

 

取組の様子

 教室には、大熊町・双葉町・浪江町から、いわき市や関東圏に避難している方々が参加されました。編み物教室では講師として浪江町で震災前から「世界の子供たちへ編み物作品を送ろう」プロジェクトに携わっている方をお招きし、ストール編みなどを教わりました。パッチワーク教室では講師として浪江小学校で長年子供たちにパッチワークを教えていた方をお招きし、テーブルセンターなどを制作しました。また、フラワーアレンジメント教室ではバスケットの花盛りを制作しました。参加者の皆さんからは、講師の指導を受けたことでアレンジのコツを学ぶことができたと、大変ご好評をいただくことができました。講師の中には震災時に廃業を経験した方もいましたが、取組を通じて、避難先に新たなコミュニティをつくることで生きがいを見出しています。また、被災者同士だけでなく、いわき市や茨城県の皆さんにもご参加頂き、さらなる活気が生まれています。震災前には知りえなかった被災者同士が知り合う機会にもなっており、絆を深め、福島への想いが再構築されました。

実施者の声

 これまで小規模に個々が継続してきた交流活動が、1つの会場に集まり、幅広く交流を育む活動ができるようになりました。参加者の皆さんが一堂に会し、賑わいが生まれています。さらに、会場周辺のいわき市泉町の方々にも参加していただくことができ、被災者にとどまらない交流の輪が大きく広がりました。今後も皆さんに楽しんでいただきながら会を継続していきたいです。

参加者の声

「編み物の経験しかありませんでしたが、レース編みやパッチワークなどの教室に参加することで、新しい挑戦でき大変有意義でした」

「さまざまことを教えていただいて、趣味の幅が広がりました」

「いわき市の方との新たな交流ができました」