令和2年度取組事例集

取組団体


パッチワーク・コスモス
代表者 伊藤 ハル子さん


取組名称


手芸やガーデニングを通して生きがいを見出す教室


取組の概要

 パッチワーク教室やガーデニング教室を通して、12市町村の避難者と地域住民との交流を深め、孤独であった避難者と地域住民に生きがいを見出す取組です。地域共同作業展などに積極的に参加することで、技能を向上させ作品制作に対する喜びや楽しさを感じることによって、それぞれが生きがいを見出すことを目標としました。

 

取組の様子

 この教室の会員といわき市中央台公民館で活動している教室が交流を図りながら共同で作品展を開催することを目標に作品の制作を行いました。会員の中には、浪江町、大熊町、富岡町、楢葉町から津波の被害によって避難してきた方もいます。また、地域住民にも海岸沿に住んでいた方で津波の被害にあわれた方もいます。こうした背景から今年度の作品展は「絆」をテーマに東日本大震災の復興と被害に会った多くの方々が希望、勇気と生きがいを持つことを願うものとしました。新型コロナウイルスの影響で作品展は延期となりましたが、浪江交流館において、パッチワーク教室とガーデニング教室を開催することができました。取組を通して、これまで面識のなかった会員と地域住民に新たな交流も生まれています。また、作品制作のみならず、作品展の企画を共に行うことで、趣味を通じた交流も広がっています。多くの参加者が教室の開催を楽しみにしている姿を見ることができました。今後は延期となっている作品展の開催に向けさらなる準備を進めていきます。

実施者の声

 新型コロナウイルスの影響でさまざまなイベントが中止や延期となりましたが、本取組を行うことで、今まで知らなかった地域の人との交流が生まれコミュニケーションの輪を広げることができました。今後は、パッチワーク教室やガーデニング教室だけでなく、地域の人が取り組んでいる草木染や遠野紙漉きなどにも挑戦していきます。そして、今後も参加者の生きがいづくりに積極的に取り組んでいきたいです。

参加者の声

「避難をして孤独になっていた会員や地域住民とのコミュニケーションを広げることができました」

「趣味の手芸やガーデニングを通して生きがいを見出すことができました」

「教室を継続にすることに多くの困難がありましたが、この支援事業によって新たな交流の場を作ることができました」