令和3年度取組事例集

取組団体


南相馬&杉並トモダチプロジェクト
代表者 狩野 菜穂さん


取組名称


ワークショップ&ステージイベント
〜南相馬と杉並の子供たちによる交流 10年の軌跡〜


取組の概要

 震災以降、南相馬市と災害相互援助協定を結ぶ東京都杉並区の子供たちが、歌とダンスのレッスンを重ね、交流する活動を続けてきました。しかし、新型コロナウイルスの影響で交流の機会が失われています。そこで、南相馬市の野馬追通り銘醸館の一室を借りて、写真展を開催しました。老若男女、地域を問わずにさまざま方に震災後10年の軌跡を見て感じて頂きました。合わせてダンスワークショップなどのイベントも開催しました。

 

取組の様子

 これまで、南相馬市と杉並区の子供たちは、歌とダンスと通じて交流を続けてきました。さまざまなオリジナルソングを作り、合宿やダンスレッスンを共に行うなど、南相馬市の方々の気持ちに寄り添いながら、活動を続けてきました。

 この取組では、これまでの活動の軌跡を一堂に会し、写真展という形で南相馬市の皆さんに披露しました。当日は、南相馬&杉並トモダチプロジェクトの交流事業を知っている方はもちろん、知らない方にも来場していただくことができました。子供から高齢者まで幅広い年代の方に展示を楽しんでいただくことができました。

 新型コロナウイルスの影響で思うように活動を進められず、以前よりは交流の機会が減ってはいますが、写真によって活動を知っていただくことによって、再び南相馬市と杉並区の皆さんをつなぐことができました。また、南相馬市以外の相双地域のとの交流を醸成する機会ともなり、新たなつながりを生むこともできました。参加され方々は終始笑顔で、和気あいあいとした雰囲気の中で行うことができました。

実施者の声

 新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた音楽劇とダンスイベントは中止となりましたが、取組の意義や子どもたちの想いは地元の方々に伝わったと考えています。写真展においても、地域や年齢、性別を越えたコミュニティを再構築することができました。今後も、工夫をしながら南相馬&杉並トモダチプロジェクトの活動を継続し、延期となっている音楽劇の本公演とダンスイベントの開催を実現したいです。地域の方々とともに双相地域の元気な姿をこれからも発信していきたいと考えています。

参加者の声

「これまでの10年分のイベントや取組を動画や写真として一覧することができました」

「子供や大人が、地域を問わずに楽しんでいる様子を見ることができました」

「どの展示からも楽しそうで嬉しそうな様子を見ることができ、こちらも嬉しく思いました」