令和3年度取組事例集

取組団体


一般社団法人ならはみらい
代表者 渡邉 清さん


取組名称


楢葉町活性化戦略事業


取組の概要

 本団体は震災によって活動を休止・縮小した地域団体や、震災後に設立された団体が連携・協働を図ることで一体感を持った事業展開を行い、相乗効果を生むことを目的に設立されました。町の発展に向け、町民による活動の活性化や交流人口の拡大、ふるさととのきずなの継続のための横断的な取組を行っています。 

 本年度は、1)企画検討委員会の開催 2)ならはお役立ちカレンダーの製作・発行 3)ならは散策マップの製作・発行 4)防災教室の開催を実施しました。

 

取組の様子

 企画検討委員会の取組では、協議会参加団体の管理施設のいずれかに、毎月1回、各参加団体から1名程度が集まって、全体の情報共有やならはお役立ちカレンダー、ならはお散歩マップ、防災教室の実施に向けての検討を行いました。毎回グループディスカッションなどを取り入れ、出席している各人が積極的に意見を出しやすい雰囲気づくりを心掛けました。

 カレンダーは各協議会を越えた、地域の方に有益な情報を整理し毎月発行しました。マップも新しい施設や情報の追加を行い、それぞれが持っている情報を明示し、地域の方の交流やにぎわいの創出に貢献できるものを作成しました。

 防災教室は当団体の管理施設である「みんなの交流館 ならはCANvas」で1月に実施しました。楢葉町社会福祉協議会・地域包括支援センターからの紹介による日本赤十字社福島県支部と再生可能エネルギー事業を行っている町内の企業から講師を招き、災害時の救急法セミナーと、リリーフエナジー(折り畳みソーラーパネル充電キット)の使用教室を開催しました。当日は、通常の企画検討委員会以上に多くの参加者があったことで、さまざまな方々が交流する機会を創出することができました。

実施者の声

 町内組織間の横断的な連携体制を構築・強化することができ、協働に向けた機運を醸成することができました。所属団体それぞれの分野・視点からの情報共有により多角的に町の現状を捉え、多様な町民を巻き込んだ各団体の取組を展開するきっかけづくりができました。

 今後は各団体が参加に意義を感じるよう、有益な講習会の開催や各団体での困りごと・質問・応援依頼などのヒアリングと団体同士での課題解決支援などを積極的に行っていきます。

参加者の声

「イベント開催などのお知らせや集客したいことがある場合、各団体での社内共有や、チラシ配布をしていただくなど、多くの人に情報を広める機会として活用しています」

「さまざまなジャンルの団体が定期的に集まる、このような機会は町の活性化のために、あって良いと思います」