令和3年度取組事例集

取組団体


さいがい・つながりカフェ実行委員会
代表者 渡部 まゆみさん


取組名称


「アートフラワー教室」


取組の概要

 震災によって埼玉県に避難してきた被災者が月2回集う「さいがい・つながりカフェ」の中で、アートフラワー教室を開催し、クリスマスリースを制作しました。カフェでは毎回お昼ご飯を食べ、おしゃべりや歌などを楽しんできましたが、新型コロナウイルスの影響で活動の制限が生まれたため、家に籠りがちな状況の中で、被災者の孤立を予防し、元気を取り戻せる取組を行いました。

 

取組の様子

 当団体は、平成23 年9月に埼玉県に避難した被災者支援にかかわったボランティアが、避難者の孤立を防ぎ、安心して過ごせる居場所づくりが必要であるという考えのもと、埼玉県男女共同参画推進センターの協力を得て設立され、令和2年6月に私たち避難者が代表となり、引き継がれました。

 「さいがい・つながりカフェ」の一環として開催されたアートフラワー教室には、福島市、南相馬市、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、岩手県、宮城県からの被災者と埼玉県、東京都在住の方が参加されました。

 同じ花材を使ってもそれぞれのセンスが生かされた色鮮やかなリースができあがりました。講師の指導を受けながら、参加者同士でも教え合い、和気あいあいとした雰囲気の会となりました。ひとりひとりが感想を述べあうことで会話も弾み、活気にあふれていました。

 被災者同士や避難先の地域の方々との交流が図られ、コミュニティの再構築を行うことができました。今後も県外にでている被災者の方々との積極的な交流の機会を持っていきます。

実施者の声

 新型コロナウイルスの影響もあり思うような交流をはかることができずにいましたが、今回の取組を通じて再び被災者同士が顔を合わせ、声を聴くことができ、安心することができました。避難先では会話ができる相手も少ないことから、多くの方が「さいがい・つながりカフェ」への参加を楽しみにされています。今後も気兼ねなくつながりあえるコミュニティを継続していきます。

参加者の声

「二年ぶりの再会で高校の同級生に会うことができました」

「久しぶりに夢中になってものづくりをしました。時間を忘れるほど楽しいひと時となりました」

「おしゃべりしながら楽しく参加できました」

「皆さんと一緒にリースをつくることができて楽しかったです」