令和4年度取組事例集

取組団体


NPO法人広野みかんクラブ
代表者 鈴木 正範さん


取組名称


地域交流スポーツ大会「MIKANカップ」


取組の概要

 広野町では、震災で町全体が避難区域となったことでコミュニティが失われてしまいました。スポーツ大会は、この失われたコミュニティをスポーツによって再形成すべく、避難解除後の2012年より実施しています。地域住民同士の交流や広野町の現状を伝える情報発信の機会となることを期待するとともに、11年目となる今年度についても、健康維持促進、生きがいのある社会づくり、スポーツ振興を図ることを目的に実施しました。


取組の様子

 取組では、広野町内にある各体育施設を利用して、スポーツ大会を行いました。参加者は町民や近隣他町村民、帰省者などを中心に多世代から幅広く募集しました。参加者同士がスポーツを通じて、世代や地域を超えた交流を図ることを目的に実施しました。

 9月から12月にかけて、バレーボール、ソフトボール、フットサル、バトミントン、陸上の5種類のスポーツ大会を開催しました。当日は、小中学生から高齢者まで、述べ約300名の方が広野町に集い、地域住民の交流の機会を創出することができました。

 開催時期は新型コロナウイルス感染症の影響もありましたが、参加者同士はスポーツによる交流を積極的に行い、切磋琢磨し合いました。コートの外では、震災の影響で離れていた旧友との久しぶりの再会に、喜びあう姿などを見受けることもできました。

 また、音響や実況中継を行うことで、参加者以外の観覧者にも楽しんでもらう工夫をしました。多くの来場者にとっても楽しい時間を提供することができました。

実施者の声

 地域住民同士の交流の場を設けることができました。震災後に新設された県立ふたば未来学園高等学校の生徒も参加し、地域住民との交流を持つ良いきっかけになりました。また、現在は町外などに住んでいる方に対する帰省のきっかけにもなりました。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度は規模を縮小しての実施となりましたが、引き続き感染対策を行いながら、多くの方々に参加していただける大会にしていきます。

参加者の声

「久しぶりに友人と再会することができました」

「日ごろ接点のない高校生と交流することができました」

「この大会に参加できることを楽しみにしています」

「広野町がスポーツでもっと盛り上がってほしいです」

「年に1回だけでなく、2回3回と実施してほしいです」