令和5年度取組事例集

取組団体


木戸川漁業協同組合
代表者 松本 秀夫さん


取組名称


令和5年度木戸川鮎祭り


取組の概要

 震災前、夏の風物詩として知られていた木戸川の鮎釣りは、毎年解禁日から1,500人以上の釣り人が足を運ぶほどでした。しかし、放射線量の影響で令和3年まで釣りの解禁が行われませんでした。今年度は、11年ものブランクを経た木戸川の鮎釣りを身近に感じてもらえるよう、木戸川鮎祭りを実施。祭りを通して、楢葉町の観光資源としての木戸川の魅力を伝えるべく、楢葉町の小中学生を主に対象とし、他地区との交流を図ることを目的に取組を行いました。


取組の様子

 本取組では、子どもたちに鮎釣りの楽しさや鮎の魅力を伝え、将来的に鮎釣り人口の拡大を図ることを目的としました。さらに、楢葉町特産物の販売や縁日コーナー、キッチンカーによる飲食物の販売などを行いました。

 鮎祭りの当日は、木戸川河川敷にイベント会場を設け、小中学生による鮎釣り大会を開催。大型のプールを設置した鮎のつかみ取りや鮎の塩焼きを提供し、地元の方や近隣の町村の方と子どもたちに木戸川の鮎の魅力を伝え、身近に感じてもらえるように取組を行いました。地元農家や飲食店関係者の協力のもと、楢葉町の特産物等を提供し、家族連れにも楽しんでもらえる工夫をしました。夏休み期間の開催でもあったため、子ども向けの出展ブースのコーナーを充実させました。子どもたちも、夏祭りの雰囲気を満喫できたようです。

 当初は、500人程度の来場者を想定していましたが、実際には1,200人もの来場者がありました。木戸川の鮎と楢葉町の特産物に対する風評被害払拭する場ともなり、木戸川を身近に感じてもらえる機会を創出することができました。

実施者の声

 多くの方にご来場いただき、大変好評を得ることができました。今年度は、特別な暑さの中の開催だけに、救護等準備は万端ではありましたが、炎天下の屋外のイベントとしては設営に十分に気を配る必要がありました。このイベントを通して、参加者同士が地域との交流を図ることができました。さらなる地域活性を目指した、次につながるイベントとして地域で定着させていく目標ができました。

参加者の声

「親子で参加しました。木戸川の鮎を満喫することができ、屋外での夏休みの楽しい思い出をつくることができました」

「初めて参加した鮎釣り大会で優勝することができて、嬉しかったです」

「鮎の塩焼きがとても美味しかったので、来年も開催してもらいたいです」