29年度取組事例集

取組団体


田村市クラフトビールの会
代表者 本間 誠さん


取組名称


ホップ農業を核にしたクラフトビール事業展開による地域活性化


取組の概要

 福島県田村市でかつて行われていたホップ栽培。クラフトビール産業を結び付けることでホップ農業を復活・活性化するという構想の下、田村市では、栽培を復活させ、クラフトビールの醸造所を造る計画が進んでいます。今回の取組では、こうした活動を地元に知ってもらうため、クラフトビールをテーマとした講演会やホップ収穫体験などが開催されました。

 

取組の様子

 クラフトビールを地域を巻き込んでのまちづくりにつなげたいと、講演会は、クラフトビールの基本はもとより、地域をあげての取組事例の紹介など、参加者が身近に感じ、具体的に考えることできるテーマが選ばれました。

 今や全国有数の集客を誇るビール祭を開催している岩手県一関市の事例、地元ホップを大きな財産としてクラフトビールを核としたプロジェクトを成功させた遠野市の事例です。どちらも地域をあげた取組です。もちろん、田村市の構想も紹介されました。

 活動の中心となった講師の体験談、そして、地元で進んでいる計画に、参加者達は、大変興味・関心を持って聞いている様子で、積極的な質問も相次いでいました。飲食店経営者、地産品の販売者、農家、牧場経営者なども参加した今回の取組は、クラフトビールをテーマに、異業種交流の場としても盛り上がっていました。

実施者の声

「ビールによってここまで地域を活性化できるということを伝えたいと思い企画しました。最初は、こんなにたくさんの人に来てもらえるとは思っていませんでした。このように多くの方が集まったのは、それだけ市民が醸造所に期待している証拠だと実感しました。
 ビールづくりには多種多様な方々が関わります。単にビールを売るのではなく地域活性化の接着剤として、人とモノを繋げる役割を担っていきたいと思っています。」

参加者の声

「実例での紹介だったので、非常にわかりやすく、ビールのポテンシャルを感じました。」
「ホップを栽培してみようかと思いました。市民を巻き込み、行政と連携した遠野市の具体的な取組や仕掛けはとても勉強になりました。」
「田村市でクラフトビールづくりが成功し、交流人口拡大につながることを期待します。」
「醸造所ができれば雇用が生まれ、都路も活性化すると思います。」
「講演を聞いて、醸造所に対する期待が膨らみました。」
「課題は様々あると思いますが、魅力ある構想だと思いました。」
「田村市民としてワクワクしています。川内村など広域的に点と線で結んで、面として復興のシンボリック的な存在になることを願っています。」